こんにちは。
神戸市東灘区の歯医者、おおにしハート歯科の衛生士のかのです。
寒い日が続きますが、暖かくされていますでしょうか🌨
インフルエンザやコロナ、マイコプラズマ等、感染症にはくれぐれもおきをつけください。
前回は、「唾液の力を高める方法」について紹介しました。
今回は、「②唾液中のIgAを増やす・維持する」について紹介します。
IgAは、加齢により減少します。しかし、食事や運動で増加させることができるという、珍しい性質をもつ抗体でもあります。これを機に、感染の入口である口腔において、防衛力の中心であるIgAについてもしっかり学んでいきましょう。
・乳酸菌を摂取する
食事の際に、乳酸菌を含むヨーグルトや乳酸菌飲料、食物繊維を一緒に摂取することで、唾液中のIgAが増加します。槻木らの研究では、80歳代の高齢者が1日に100gのヨーグルトを摂取したところ、2ヶ月後に唾液中のIgAが増加しました。この反応は年代が若いほど短期的に変化します。
・運動する
有酸素運動のような軽い運動はIgAを増加させます。一方で、激しい運動は唾液中のIgAを減らすので注意が必要です。アスリートは意外にも風邪をひきやすいといわれているのですが、これは激しい運動により一時的に免疫力が低下し、粘膜面でのIgAが減少するためであるという報告があります。
これらを踏まえて、ウォーキングや、手軽な乳製品の摂取から始めてみてはいかがでしょうか。
引用文献:歯科衛生士(クインテッセンス出版) 2023.3月号