Doctor Blog

おおにしハート歯科、院長によるブログです。
日々の思いや治療、歯やお口についての
豆知識などを書いています。
神戸市灘区東灘区にお住いの方々の
「ホームドクター」を目指し、
チームメンバー全員で日々奮闘中です。

眠りと、歯ぎしりは関係がある?

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科の院長 大西です。

 

少しずつ暖かくなってきて、もうすぐ春の季節ですね。

普段の服装も少し薄着で軽くなるので、気分も軽くなります。

 

冬の間は、患者さんで歯が痛い、頭が痛いという人が増えます。

口の中にはむし歯もなく、歯周病で歯ぐきが腫れてる訳でもありません。

寒いせいで歯を食いしばっているので歯が炎症を起こし、痛くなるのです。

食いしばっている時は頭の筋肉も緊張しているので、血流が悪くなり、頭痛の原因にもなります。

 

最近は温かくなってきたので、少し痛みが出る患者さんは減っていますね。

それとは別に、年中いつでもあるのが睡眠時のくいしばりや歯ぎしりです。

これはほとんどが無意識の癖なので治せません。

そういう方にはナイトガードというマウスピースを作って寝てる間につけてもらいます。

そうすることで、歯にかかる力が減り、痛みが無くなります。

 

いつでも痛むもので、もう一つは、一時的な歯ぎしりです。

眠りが浅くなると、歯ぎしりやくいしばりが増えます。

最近読んだ「スマホ脳」という本では、スマートフォンを長時間使用することで眠りが浅くなると書いていました。

他にも学習能力や集中力の低下。ストレスの増加。うつになりやすい。などスマホの使用にはいろいろ悪影響があるみたいです。

できれば寝る前のスマホ使用は控えたほうがよろしいようですね。

 

体とお口の健康の為に、より良い生活習慣も大事だと思います。

お口の問題で気になったら、早めに検診に来てくださいね。

 

生活習慣と歯周病は関係がある?

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科の院長 大西です。

 

前回のブログでも書いた「21世紀のペリオドントロジーダイジェスト」ですが、

1回ではいいところを書ききれなかったので、今回も続けて書いていきます。

 

前回は、悪性度の高い歯周病菌と、定期的なクリーニングの大切さについて書きましたが、

今回はそれと対になるセルフケアと生活習慣の大切さについて書きます。

 

歯周病菌の多さと同じぐらい歯周病の進行に関係するのが生活習慣です。

列挙すると、

肥満(BMI25,0以上)

飲酒(1日あたり純アルコール量33,0g以上:大瓶ビール1本程度)

喫煙量(1日の喫煙箱数×喫煙年数が15.0以上)

年齢(40歳以上)

性別(男性)

歯磨き回数(1日あたり2回未満)

以上が、歯周病に特になりやすくなる因子です。ただ年齢や性別は自分ではどうにも出来ない因子ですが。

自分の経験では、食いしばりや歯ぎしりなどのかみ合わせのストレスも歯周病に影響している気がします。

 

その他では、経済的ストレス(お金の心配)と精神的ストレス(人間関係の心配)も免疫力に悪影響が出て、

歯周病の進行に関係します。

 

この中で最大のリスクは喫煙です。

 

タバコのニコチンは血管収縮作用があり、血液の栄養供給が抑制されます。

喫煙で発生する一酸化炭素は、酸素よりもヘモグロビンと結合しやすく、血液中の酸素が不足になります。

タバコの有害成分は、骨の吸収を促進し、歯ぐきの治癒能力を下げます

 

タバコはそれ以外にも、歯石を通常よりも固くしたり、唾液を減らして抗菌効果を下げたり、

歯周病菌を増やして、病原性(悪性度)を高めたりもします。

タバコは百害あって一利なし。

 

望ましい健康習慣とは、健康的に食べて、動いて、寝るということ。

そしてお酒は控えめに。

 

忙しい毎日や、ストレスの多い生活ではなかなか正しく健康的な生活とういのは難しいです。

なので全てじゃなくてもいいので、自分でできる範囲で少しでも改善できればいいと思います。

健康的な生活と、歯周病のないきれいなお口の中をサポート出来るように、

おおにしハート歯科のスタッフ一同、お仕事を頑張ります。

歯周病は完治しないのか?

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科の院長 大西です。

 

兵庫県は未だ緊急事態宣言が続いています。

ワクチン接種は一部近日より始まりそうですが、早いコロナ感染の収束を願っています。

 

最近の読書で良かった本があるので、

内容でいいと思った部分を紹介します。

天野敦夫先生が書いた「21世紀のペリオドントロジーダイジェスト」です。

2015年に出た本の改訂版が2020年に内容も追加されて出版されたものです。

 

前回のも良かったのですが、5年で新しい知識が増えています。

まずは、歯周病菌の中で悪性度が高い菌、P.g菌というのがいて、

タンパク分解酵素を持っているということ。(ジンジパインという名前らしいです)

 

タンパク分解酵素とは、お肉料理がパイナップルの分解酵素でやわらかくなるのと同じです。

それが、歯肉を破壊し、免疫抗体も破壊し、出血も止まりにくくします。

そして分解されたタンパク質や血液を栄養としてP.g菌は増えます。つまりとても悪い菌だということです。

 

歯ぐきが腫れている時に、歯磨きをして血が出るのは、歯と歯茎の間のポケットと言われる隙間から出ます。

見えている歯ぐきの外側を傷つけて出血しているのではありません。

この菌が壊している歯ぐきが、かさぶたのような潰瘍を作って血が出やすくなっているからです。

この出血が「歯周病発症」のサインです。

 

歯周病治療では、歯医者でクリーニングを受けて、お口の菌を減らします。

菌の量が減れば、体の抵抗力・免疫力が勝つので、歯ぐきは治っていきます。

腫れも引いて、出血も無くなります。

 

しかし、歯の周りの細菌は減っても、歯ぐきの細胞内(体の中)や舌の表面にもいるので、完全に駆除(除菌)は出来ません。

また、歯ぐきの中でも、抗生物質で菌をすべて殺すことも出来ません。あまり活動していない休眠状態の一部の菌には抗生物質も効かないからです。

そして時間がたてば、また活動を始めて、菌は増えていきます。その結果、歯周病が再発するのです。

 

人によっては、悪性度の高い菌がいなかったり、歯周病になりにくい体質の方もいます。

それでも歯肉炎にはなったり、むし歯にはなりやすかったりもします。

なので歯周病になってない人でも、増えてきたお口の菌を定期的にクリーニングで減らすことが大切です。

 

大変な毎日が続きますが、健康のために、ぜひ歯医者には定期検診に行って、

お口のチェックと、クリーニングで歯周病菌を除菌をしましょう。

それが歯周病を再発させないコツです。

 

必要だけど、不急な歯医者を目指して

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科の院長 大西です。

 

昨日、緊急事態宣言の延長が決まりました。

とても、残念です。

病院の重傷者はあまり減っていないので仕方がないと思います。

 

医院でも、最近は体調が良くない患者さんは早めに連絡をくれて、

予約のキャンセルや変更をしています。

働く自分たちも安心できるので、連絡をしていただけると助かっています。

 

ただ問題は、歯医者に行くのが不安だから行かないと言う人も増えていることです。

去年の新型コロナが広まり始めたころは、歯医者さんは感染リスクが高いとうわさになってました。

実際は、この1年間で歯科医院での治療によるクラスター発生は1件も報告されていません。

 

以前から、仕事中は必ずマスク、手袋をして治療を行っています。あとゴーグルもですね。

患者さんに触れる器具は、滅菌したりや使い捨てです。

そして熱があったり、せきが出たり、鼻が詰まっているひとは、そもそも本人が治療がしんどいので

歯医者には来ません。というか口が開けていられないので治療も出来ません。

なので感染リスクの高い人はほぼ来ないし、自分たちも防御してるので感染経路がほぼありません。

 

待ち合い室では、患者さんは皆さんマスク着用で、アルコール消毒と検温もしています。

つまりは、歯医者での感染リスクは低いと伝えたいのです。

 

去年の春ぐらいから来ていない方もいますが、

しばらくぶりに来た方は、お口の菌が増えて、むし歯が大きくなったり、歯ぐきが腫れたりしている方も多いです。

そうするとむし歯治療や歯周病治療で通わないといけない回数が増えます。

当然その分、お金もかかります。

 

歯ぐきの腫れる原因になる歯周病の菌が増えると、ウィルス感染もしやすくなります。

歯周病の菌は、粘膜を表層を壊して、ウィルスを体内に侵入・増殖させやすくする働きをします。

それによってインフルエンザや風邪に何倍もかかりやすくなったりするのです。

 

残念ながら多くの人は、自宅の歯磨きだけでお口の菌が増えないようにするのが難しいのが現状です。

なので症状が無くても、歯科医院には定期的に検診・クリーニングにきてもらうのが必要だと考えています。

 

それによって、むし歯や歯周病を予防出来て、痛みや腫れが起こらなけれな緊急で歯科医院に行くことが減ります。

 

緊急事態宣言中は、不要不急の外出は控えることが必要です。

でも歯医者は、痛みがなければ不急ですが、不要ではありません。

体の健康や、病気の予防、新型ウィルス感染を減らすためにも、しっかり感染対策はした上で、

ぜひ、歯医者に定期検診には来ていただきたいと思います。

 

そして早く世界中の新型コロナの感染が落ち着くのを願っています。

 

当院のコロナ感染対策

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科 院長の大西です。

 

新年が始まりましたが、去年に引き続き新型コロナが落ち着いていません。

現在は第3波ということですが、早い収束を願っています。

 

当院でもコロナ対策として以下のようなことを行っています。

・来院時に手指のアルコール消毒

・受付の際に非接触体温計での検温

・受付にアクリル板の設置

・窓を開けての換気

・スタッフは常時マスク着用

・朝のスタッフの検温

・診療中、スタッフはゴーグルまたはフェイスマスクの装着

・診療中、スタッフは長袖またはガウンの着用

・チェアー使用後は薬剤で清拭

・接触部分の定期的なアルコール消毒

 

また通常の時から

・グローブの使い捨て、ディスポーザブルのエプロンの使用

・器具の消毒・滅菌

・使い済み歯ブラシは処分

を行っています。

 

今現在、全国の歯科医院で治療中のコロナ感染は出ていません。

それに伴うクラスター発生も報告はありません。

 

定期的な検診・口腔クリーニングは、むし歯や歯周病予防だけではなく、

肺炎予防にも効果があります。

 

高熱やせきが出る方はお断りしていますが、

健康な方は、ぜひ安心して歯科医院に来ていただきたいと思います。

 

今年も安心安全で、皆様の健康に役立てる歯科医院でありたいと思います。

 

 

歯医者さんは、なぜむし歯にならないか?

こんにちは
東灘区の歯医者 おおにしハート歯科 院長の大西です。

 

先日、患者さんからこんなことを言われました。

「先生は歯がきれいですね。

歯医者さんはどうしてむし歯にならないんですか?」

素朴な疑問ですね。

普段は自分では意識していませんが、もしかしたら歯医者と一般の人では

歯みがきのやり方が違うのでしょうか?そうかもしれません。

あらためて考えてみました。

 

歯医者である自分は普段、何を考えているか。

①歯みがきの時 どこが磨きのこしがしやすいか考えて、そこを他の部分より丁寧に磨く。

 1日1度は、できれば鏡の前に立って、今どこに歯ブラシが当たっているか見ながら磨く。

 磨いた後に、歯の表面を舌で舐めてみる。ザラっとしていたらまだ磨きのこしがあるので、もう一度磨く。

②1日1度は、必ずフロスをする。

フロスをしなければ歯と歯の間のむし歯は防げないので。

できれば歯の側面をこするイメージでフロスを使う。

しっかり歯みがきをしても、フロスをすると食べかすが残っていることがあります。

③甘いものは好きなので、間食はします。

でもアメやガムは絶対食べません。砂糖が多くて、口の中に残る時間が長く、むし歯になりやすいから。

(風邪の時は、のどが痛くなったらむし歯にならないキシリトールタブレットをなめます)

飲み物はだいたいお茶かコーヒー(砂糖なし)で。ジュースはたまに外食のときだけです。

④自分では自分の口の中を診断はできないので、定期的に自分の医院か他の医院で、

歯のクリーニングを受けます。

そうすると衛生士さんに磨けていない部分を教えてもらえるので、安心です。

クリーニング中は気持ちよくてよく寝てしまいます。

⑤朝の職場の掃除の時間に、キシリトールガムを噛んでます。

 

それぐらいでしょうか?あまり特別なことはしていない気がします。

でも日々むし歯を予防したいと真剣に考えています。

それは毎日多くのむし歯を削ったり、詰めたりしている仕事のせいだとは思いますが。

できれば歯は削りたくないです。

 

自分も子どものころはむし歯がいっぱいでしたが、学校で勉強して、

働きはじめてからは、ほとんどむし歯になったことがありません。

それでむし歯は予防できると自信がつきました。

 

なので、患者さんにもむし歯は予防できる病気だと毎日、何度も繰り返し伝えています。

ぜひ多くの人にも、自分の口の中の健康を守るために、

毎日少しの時間はむし歯予防について考えながら、歯みがきをしてもらえたらいいなと思います。

 

そして医院にくる目的が、治療のためではなく、

予防のために来たいと思っている人がどんどん増えてほしいです。

そのサポートが出来るようこれからもスタッフと一緒に頑張ります。

入れ歯のセミナー

こんにちは

おおにしハート歯科 院長の大西です。

久しぶりの更新になってしまいましたが、

先日、入れ歯のセミナーを聞きに、姫路に行ってきました。

福島県で開業している塩田博文先生の「保険で作る義歯作りの勘所」というテーマです。

義歯とは入れ歯のことで、歯の無いところの歯ぐきに人工歯をのせて咬む取り外し式の装置です。

抜けた歯の隣に歯があればそこに金具をひっかけますが、無ければ歯ぐきの上に乗っかるだけになります。

 

もう歯医者になって17年が経ち、入れ歯もいっぱい作ってきましたが、これがなかなか難しい。

普通に作って、「今まで作った中で、こんなに違和感のない入れ歯は初めて」と喜ばれることもあれば、

見た目に問題なくても、どうしても痛みがとれないと言われることもあります。

 

歯がたくさん残っている人は、歯にしっかり引っ掛けることも出来て、割と簡単ですが、

歯がほとんど無いと、やわらかい歯ぐきの上で入れ歯を安定させるのも難しいですし、

食べたときの圧がやわらかい歯ぐきに強く当たるので、難しくなります。

また残っている歯の位置も悪くなっている場合が多いです。

 

しかも保険の入れ歯は、素材が主にプラスチックのため、薄く作ることができないですし、割れ易く、

強度が弱く、たわみやすいため骨にストレスがかかり、顎の骨もやせるのが早いです。

 

そんなこんなで、患者さんにさらに満足してもらえる入れ歯にするにはどうすればいいか?

と日々頭を悩ませています。

 

今回のセミナーでは、主に咬み合わせの確認のしかたを学びました。

咬み合わせが悪いと、どんなに歯ぐきにピッタリ合った入れ歯でも、

外れたり、痛みが出たりします。

 

ただ1回で完璧な咬み合わせを見つける方法は無いと言われていて、

やはりTRY&ERRORで、何度も試しながら満足のいく咬み合わせを探していく必要があるとも言われていました。

その他にも型取りのやり方や、入れ歯の大きさ、人工歯の並べ方、上下の顎の位置関係の見方、

歯ぐきとの合い具合の確認方法、上下の顎の骨のバランスが悪いときどうするか?

などを学んできました。

 

今回の学びを生かして、より良い入れ歯作りを目指したいと思います。

でも本当は自分の歯で咬むのが一番いいので、是非みなさんには入れ歯が必要ないお口を目指して、

歯磨きや定期検診を頑張ってほしいと考えています。

衛生士勉強会

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科 院長の大西です。

今日はフリーランス衛生士の下川床先生が来る日で、

衛生士は朝から勉強会でした。

今日は、歯の解剖学や、PMTCについてです。

PMTCとは、衛生士が行う歯のクリーニングですが、いろんなやり方や器具があります。

そのため、目的や使い分け方をしっかり知っておく必要があります。

きっちりすると、歯もツルツルになり、悪い細菌も減り、むし歯や歯周病予防にとても効果的です。

みなさんも、定期検診のときはPMTCを楽しみにしておいてくださいね。

 

あと、最近になって歯磨き粉のフッ素濃度が変わりました。

今までは大人用が950ppmFだったのが、1450ppmFとなり、およそ1.5倍の濃度に上がっています。

むし歯予防効果が2割ほど上がると言われています。

良かったら、買いにきてください。

 

むし歯予防は、歯磨きと定期検診が基本です。

ぜひより効果的な歯磨き粉を使って、気持ちのいいクリーニングにも来てくださいね。

8020達成率は51%

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科

院長の大西です。

最新の歯科疾患実態調査で、

80歳で20本の歯がある人の割合が50%を越えました。

この8020というのが、自分の歯で食事がしっかり噛める目安なのですが、

およそ今は半数の方々が達成しています。

素晴らしいことです。

おおにしハート歯科では、今後より住吉の多くの方が8020を達成できるように頑張っていきます。

院長ブログを開設しました

院長ブログを開設しました。

よろしくお願いします。

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