こんにちは
東灘区の歯医者 おおにしハート歯科の院長 大西です。
前回のブログでも書いた「21世紀のペリオドントロジーダイジェスト」ですが、
1回ではいいところを書ききれなかったので、今回も続けて書いていきます。
前回は、悪性度の高い歯周病菌と、定期的なクリーニングの大切さについて書きましたが、
今回はそれと対になるセルフケアと生活習慣の大切さについて書きます。
歯周病菌の多さと同じぐらい歯周病の進行に関係するのが生活習慣です。
列挙すると、
①肥満(BMI25,0以上)
②飲酒(1日あたり純アルコール量33,0g以上:大瓶ビール1本程度)
③喫煙量(1日の喫煙箱数×喫煙年数が15.0以上)
④年齢(40歳以上)
⑤性別(男性)
⑥歯磨き回数(1日あたり2回未満)
以上が、歯周病に特になりやすくなる因子です。ただ年齢や性別は自分ではどうにも出来ない因子ですが。
自分の経験では、食いしばりや歯ぎしりなどのかみ合わせのストレスも歯周病に影響している気がします。
その他では、経済的ストレス(お金の心配)と精神的ストレス(人間関係の心配)も免疫力に悪影響が出て、
歯周病の進行に関係します。
この中で最大のリスクは喫煙です。
タバコのニコチンは血管収縮作用があり、血液の栄養供給が抑制されます。
喫煙で発生する一酸化炭素は、酸素よりもヘモグロビンと結合しやすく、血液中の酸素が不足になります。
タバコの有害成分は、骨の吸収を促進し、歯ぐきの治癒能力を下げます。
タバコはそれ以外にも、歯石を通常よりも固くしたり、唾液を減らして抗菌効果を下げたり、
歯周病菌を増やして、病原性(悪性度)を高めたりもします。
タバコは百害あって一利なし。
望ましい健康習慣とは、健康的に食べて、動いて、寝るということ。
そしてお酒は控えめに。
忙しい毎日や、ストレスの多い生活ではなかなか正しく健康的な生活とういのは難しいです。
なので全てじゃなくてもいいので、自分でできる範囲で少しでも改善できればいいと思います。
健康的な生活と、歯周病のないきれいなお口の中をサポート出来るように、
おおにしハート歯科のスタッフ一同、お仕事を頑張ります。