Doctor Blog

おおにしハート歯科、院長によるブログです。
日々の思いや治療、歯やお口についての豆知識などを書いています。
神戸市灘区東灘区にお住いの方々の「ホームドクター」を目指し、チームメンバー全員で日々奮闘中です。

歯周病は完治しない

こんにちは

東灘区の歯医者 おおにしハート歯科の院長 大西です。

 

兵庫県は未だ緊急事態宣言が続いています。

ワクチン接種は一部近日より始まりそうですが、早いコロナ感染の収束を願っています。

 

最近の読書で良かった本があるので、

内容でいいと思った部分を紹介します。

天野敦夫先生が書いた「21世紀のペリオドントロジーダイジェスト」です。

2015年に出た本の改訂版が2020年に内容も追加されて出版されたものです。

 

前回のも良かったのですが、5年で新しい知識が増えています。

まずは、歯周病菌の中で悪性度が高い菌、P.g菌というのがいて、

タンパク分解酵素を持っているということ。(ジンジパインという名前らしいです)

 

タンパク分解酵素とは、お肉料理がパイナップルの分解酵素でやわらかくなるのと同じです。

それが、歯肉を破壊し、免疫抗体も破壊し、出血も止まりにくくします。

そして分解されたタンパク質や血液を栄養としてP.g菌は増えます。つまりとても悪い菌だということです。

 

歯ぐきが腫れている時に、歯磨きをして血が出るのは、歯と歯茎の間のポケットと言われる隙間から出ます。

見えている歯ぐきの外側を傷つけて出血しているのではありません。

この菌が壊している歯ぐきが、かさぶたのような潰瘍を作って血が出やすくなっているからです。

この出血が「歯周病発症」のサインです。

 

歯周病治療では、歯医者でクリーニングを受けて、お口の菌を減らします。

菌の量が減れば、体の抵抗力・免疫力が勝つので、歯ぐきは治っていきます。

腫れも引いて、出血も無くなります。

 

しかし、歯の周りの細菌は減っても、歯ぐきの細胞内(体の中)や舌の表面にもいるので、完全に駆除(除菌)は出来ません。

また、歯ぐきの中でも、抗生物質で菌をすべて殺すことも出来ません。あまり活動していない休眠状態の一部の菌には抗生物質も効かないからです。

そして時間がたてば、また活動を始めて、菌は増えていきます。その結果、歯周病が再発するのです。

 

人によっては、悪性度の高い菌がいなかったり、歯周病になりにくい体質の方もいます。

それでも歯肉炎にはなったり、むし歯にはなりやすかったりもします。

なので歯周病になってない人でも、増えてきたお口の菌を定期的にクリーニングで減らすことが大切です。

 

大変な毎日が続きますが、健康のために、ぜひ歯医者には定期検診に行って、

お口のチェックと、クリーニングで歯周病菌を除菌をしましょう。

それが歯周病を再発させないコツです。

 

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