Staff Blog

おおにしハート歯科の
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院長・スタッフが日々の思いやイベント、
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神戸市灘区東灘区にお住まいの方々の
「ホームドクター」を目指し、
チームメンバー全員で日々奮闘中です。

MonthlyArchive: 2024.03

唾液が減るとどうなるか?

こんにちは。

神戸市東灘区の歯医者、おおにしハート歯科の衛生士のかのです。

寒暖差の激しい日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか🌥

前回は、唾液の成分について紹介しました。

今回は、「唾液が減るとどうなるか」について紹介します。

 

これまで紹介してきた唾液の役割、成分はすばらしいものです。

ですが、服用薬剤によって唾液は減ります。日本で主に処方される約1,500種類の処方薬のうち4割以上の薬剤に口腔乾燥に関する副作用があります。

他にも、シェーグレン症候群、頭頸部の放射線治療、糖尿病などでも口腔乾燥は起こります。また、歯科の未治療や中断、不適合補綴装置(被せ物)などにより噛めなくなることでも、唾液の分泌量は減少してしまいます。

 

こうして唾液が減少することで、①自浄作用が低下する、②QOLが低下する、といった問題が起こります。

①自浄作用が低下する

唾液の作用が欠けることで、むし歯、歯周病、味覚異常、口腔乾燥(ドライマウス)が起こります。唾液の自浄作用が弱まることで細菌が増殖します。細菌が増殖することで感染症の引き金になり、むし歯の増加や歯周病の悪化につながり、全身に影響を及ぼすこともあります。

②QOLの低下

口腔乾燥があると、舌がヒリヒリするなどの不快感も大きくなります。また、唾液が減ることで、味がわかりにくくなるため食べる楽しみが減り、飲み込みや会話などの日常生活にも大きく影響を与えます。

 

これらのことから、唾液の力を最大限高める必要があります。

そのためには

①唾液の量を増やす、②唾液中のIgAを増やす・維持する

といった方法があげられます。

日常生活でも、鼻呼吸をする、よく噛むなどお口を乾燥させないことも大事です。

 

 

 

 

参考文献:歯科衛生士(クインテッセンス出版) 2023.3月号

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