Staff Blog

おおにしハート歯科のチームメンバーのブログです。
院長・スタッフが日々の思いやイベント、感動したことを書いています。
神戸市灘区東灘区にお住まいの方々の「ホームドクター」を目指し、チームメンバー全員で日々奮闘中です。

唾液の力を高める②

こんにちは。

神戸市東灘区の歯医者、おおにしハート歯科の衛生士のかのです。

寒暖差が激しいですが、体調やメンタル面にもお気をつけください🌦☔️

 

前回は、「唾液中のIgAを増やすには」について紹介しました。

今回は、「②唾液中のIgAを増やす・維持する」の続編です。

・舌清掃

舌苔は、細菌・舌上皮細胞・食物残渣などから構成されます。ブラッシングをして歯面のプラークを落としただけでは、約3億個の細菌が残存し、そのうち舌苔には1億個も細菌が残ります。この舌苔には極めて多くの細菌がいるので、唾液は細菌によってすぐに汚れてしまいます。人によって舌苔の溜まり方は違いますが、唾液中のIgAが多い人は、少ない人より舌苔の量が少ないという報告があります。これは、舌苔の土台となる連鎖球菌をIgAがブロックするからと考えられています。つまり、IgAの機能を落とさないためにも、舌苔の清掃は欠かせません。

・ブラッシング

ブラッシングは、多くの人が1日2〜3回行っています。これは物理的な清掃法ということになりますが、生体には自ら病気にならないためのシステムがあります。免疫はその代表例ですが、口腔にも防御機構が複数用意されています。その最上位にいるのが、唾液中の免疫機構の中心であるIgAです。唾液は24時間、一生にわたり口腔を守っています。この生体因子側の強化とブラッシングを合わせて取り込めば、身体の外側と内側の両方から防衛することができます。ブラッシングと唾液の機能は極めて密接に関係しており、唾液の防衛力は、口腔内が不潔だと低下します。この低下を防ぐ意味でも、ブラッシングは重要なのです。

 

このように、唾液には口腔の機能を全て支えています。そして、口腔だけではなく、全身の健康を支えています。今後も、唾液に注目していきましょう。

引用文献:歯科衛生士(クインテッセンス出版) 2023.3月号

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