こんにちは。
神戸市東灘区住吉にある、おおにしハート歯科の歯科衛生士 竹中です。
7月に入り、蒸し暑くなってきました。
水分補給と温度調節をこまめに行い、熱中症には気を付けましょう!
今回は、市販のお菓子でう蝕になりにくいもののお話をします。
う蝕(むし歯)とは、ミュータンスレンサ球菌などがショ糖(砂糖、スクロース)から酸を産生し、その酸によりエナメル質などの硬組織を溶解させる疾患のことをいいます。
う蝕は、
・患者さんのおかれた環境(経済、教育、家庭など)
・「細菌」「歯(宿主)」「スクロース(砂糖)」の3つの要因
・脱灰が起こるまでの時間的要因
・食習慣やセルフケア等の生活習慣
が関連して発症する多因子疾患である(Keyesより)とされています。
う蝕予防のためには、スクロース(砂糖)の摂取制限を行い、間食回数および内容を考慮することで、
口腔内スクロース(砂糖)の停滞時間を短くし、酸性状態が長く続かないようにする必要があります。
口の中にとどまる時間が長く、口腔内の酸性状態が長く続くことから、
飴やチョコレートなどはむし歯になりやすいと言えます。
甘くないせんべいなどを与えるとよいでしょう。
しかしながら、甘いお菓子を食べたいお子さんが多いのも事実です。
ショ糖(スクロース)ではなく代用糖(う蝕を起こしにくいという観点から開発された甘味料)をじょうずに利用しましょう。
広く知られているものはキシリトール、その他にマルチトール、パラチノース、ソルビトールなどがあります。
製品により非酸産生の糖以外のものも含まれている場合がありますので、製品の原材料も確認するようにしましょう。
代用糖もうまく利用してむし歯ゼロ&むし歯になりにくい歯を目指しましょう!
参考書籍:月刊 歯科衛生士 May 2022 Vol.46