こんにちは
おおにしハート歯科 院長の大西です。
久しぶりの更新になってしまいましたが、
先日、入れ歯のセミナーを聞きに、姫路に行ってきました。
福島県で開業している塩田博文先生の「保険で作る義歯作りの勘所」というテーマです。
義歯とは入れ歯のことで、歯の無いところの歯ぐきに人工歯をのせて咬む取り外し式の装置です。
抜けた歯の隣に歯があればそこに金具をひっかけますが、無ければ歯ぐきの上に乗っかるだけになります。
もう歯医者になって17年が経ち、入れ歯もいっぱい作ってきましたが、これがなかなか難しい。
普通に作って、「今まで作った中で、こんなに違和感のない入れ歯は初めて」と喜ばれることもあれば、
見た目に問題なくても、どうしても痛みがとれないと言われることもあります。
歯がたくさん残っている人は、歯にしっかり引っ掛けることも出来て、割と簡単ですが、
歯がほとんど無いと、やわらかい歯ぐきの上で入れ歯を安定させるのも難しいですし、
食べたときの圧がやわらかい歯ぐきに強く当たるので、難しくなります。
また残っている歯の位置も悪くなっている場合が多いです。
しかも保険の入れ歯は、素材が主にプラスチックのため、薄く作ることができないですし、割れ易く、
強度が弱く、たわみやすいため骨にストレスがかかり、顎の骨もやせるのが早いです。
そんなこんなで、患者さんにさらに満足してもらえる入れ歯にするにはどうすればいいか?
と日々頭を悩ませています。
今回のセミナーでは、主に咬み合わせの確認のしかたを学びました。
咬み合わせが悪いと、どんなに歯ぐきにピッタリ合った入れ歯でも、
外れたり、痛みが出たりします。
ただ1回で完璧な咬み合わせを見つける方法は無いと言われていて、
やはりTRY&ERRORで、何度も試しながら満足のいく咬み合わせを探していく必要があるとも言われていました。
その他にも型取りのやり方や、入れ歯の大きさ、人工歯の並べ方、上下の顎の位置関係の見方、
歯ぐきとの合い具合の確認方法、上下の顎の骨のバランスが悪いときどうするか?
などを学んできました。
今回の学びを生かして、より良い入れ歯作りを目指したいと思います。
でも本当は自分の歯で咬むのが一番いいので、是非みなさんには入れ歯が必要ないお口を目指して、
歯磨きや定期検診を頑張ってほしいと考えています。